3年前にセミリタイアすることを親に伝えたときの話を紹介します。
これからセミリタイアすることを考えているが親やパートナー、友人知人にどう伝えたらいいか、そもそも伝える必要があるのか、いろいろ悩んでいる方に参考になるかわかりませんが一個人の一例として見ていただけたらと思います。
話すきっかけは親の連絡から
3年前、当時勤めていた会社の上司に退職することを伝えました。
そのときの流れは
- 上司に退職することを伝える
- 後日、上司から前の現場に戻すことを提案される
- 1週間考えた結果、結論は変わらず退職することを伝える
その後、退職することで話は進みましたが親に伝えることはためらっていました。
僕自身、退職後の進路については正社員での再就職ではなく、1年ほど休んでからゆるく働けるような派遣やアルバイトのような働き方を望んでいました。
そのことを親に伝えたとき、どのような反応をするか怖かったのです。
ただその決断について親は反対しないだろうとも思っていました。
というのも今まで親から僕自身の進路や生き方について反対されたことはなかったからです。
高校も大学も就職も、そして結婚せず独身でいることも何一つうるさく言われたことはありませんでした。
それでも退職することを伝えることは勇気が必要です。
正直、このまま伝えずにいようかとも考えました。
そんな中、退職する半月前のある日めずらしく母親から電話がありました。
いつも電話ではなくメールでやり取りをしていましたから。
はじめは取りとめのない話でしたが、その後仕事について特に問題はないかと尋ねられました。
そこで僕はようやく退職することを伝えました。
親の反応
母親の第一声は「なんですぐに言わなかったの」でした。
退職することを決めたとき、会社に伝えたとき、伝えたあと、親に連絡するタイミングはいくらでもありました。
それでも僕は怖くてできませんでした。
いえ、正確には連絡できるのにどこか自分の親をないがしろにしていた僕自身の心に原因がありました。
そのとき母親の声がいつもより高かったのを覚えています。
今まで息子の進路や生き方に対して何も言わずに見守ってきましたが、自分が連絡してはじめて退職することを告げられれば文句の一つも言いたくなります。
しばらく休んでゆっくりすることや、正社員での再就職は考えていないことも伝えました。
それに対しては予想通り、自分の好きにすればいいという返答でした。
その後は普段と変わりないやり取りで電話を終えました。
僕の心境
電話を終えたあと後悔しました。
退職が決まった時点ですぐに親に連絡するべきだった。
嫌なこと、面倒なことを後回しにする自分の性格に嫌気がさします。
それと今まで親が自分に対してかけていたお金のことを考えると罪悪感に襲われます。
高校は公立でしたが、大学は私立だったので学費もそれなりに負担だったと思います。
せっかく学費をかけて大学まで卒業したのに40歳で会社員を辞めて派遣やアルバイトで生きていく。
親のことを思うとそう考えずにはいられません。
雑感
今回はセミリタイアすることを親に伝えたときの話でしたが、主に母親とのやり取りでした。
父親も健在ですが母親以上に何も言わない人です。
その後、父親とも電話やメールのやり取りはありましたが仕事を辞めることについては特に触れることはありませんでした。
母親にはすべて伝えたので、あとは父親から何か聞かれれば答えるつもりでした。
僕の我関せずな性格なのは父親譲りなんでしょうね。
暗い話になりましたが人と違う生き方をすると、それなりの代償を伴うということなのかもしれません。
僕にできることは、自分の選んだ道でよかったと日々考えて生きられること。
そう信じたいです。
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